お米の等級Grade

納富米穀店では一等米のみを使用していますが、精米する前の玄米は自然のものですので、どうしても品質が劣るものや小石等の異物が混ざっていることがあります。それらを各工程で取り除き、安心して提供できるお米に仕上げていきます。
※農産物検査法第3条では、お米の等級を表のように定めています。

精米の工程Process

①張り込み

入荷した玄米を、目視・触手にて品質を確認してから混米機に入れていきます。
(現物を確認し精米機の圧や流量及び、色彩選別機のスピード・感度をその都度調整します)
機械の投入口には磁石があり、ここで金属があれば取り除かれます。
※張り込み:混米機に玄米を入れる作業のこと

②混米

同じ品種でも田んぼの違いで水分量に多少の違いが出てきます。
混米することで水分量の違いを均一にし、味の偏りがないお米を提供しています。

③石抜き

混米機の下にふるい(石抜機)があり、タンクから出す際にふるいにかけられます。
玄米より比重の重い石やガラスなどの異物を石抜機にて取り除きます。

④精米

水分量や粒の硬さが微妙に違うので、レバーで圧と流量を調節し外皮(糠となる)を分離し均一な白米に精製します。

⑤小米(砕粒)除去

砕けて小さくなった小米(砕粒)をふるいにかけて落とします。

⑥色彩選別

田んぼでコメの害虫カメムシなどが食べて変色した黒粒や雑草の種など、石抜機や玄米色選機で選別できなかったものなどを除去します。
(ひと昔の米にはほとんど虫食いは見られませんでしたが、昨今農家さんが農薬の使用を極力控えておられるので虫食いの米があるのは避けられない状態です)

⑦計量

精米されたお米を正確に量り袋詰めします。
台はかりで袋詰めし再度袋シール前にデジタル図りにのせ正確に量ります。

⑧袋詰め前のチェック(目視)

袋詰めする前に取り除けなかったものがないか、お米に携わること40年の職人が、目視でチェック行い、必要に応じて網でふるい除去します。
この工程は時間がかかりますが、最後の仕上げをするかどうかで大きな違いが出てきます。

⑨袋詰め

精米されたお米を1kg、2kg、5kg、10kg、各袋入り量に合わせて正確に量り袋詰めします。
なお1合(1,5kg)等変則計量も可能です。

確認中の様子

  • 精米機初動での目視・触手にて確認し、精米機の圧とスピードを調整します

  • 色選機後、最初の軽量時に、ざるで振るいプレートに乗せ目視で仕上りを確認します